津幡町テニス協会

2018/09/15掲載

津幡町テニス協会創立40周年記念行事

10年ごとの節目に

 いよいよ「その日」がやってきた。
 2018年8月18日。津幡町テニス協会創立40周年記念行事の日である。
 これまで津幡町テニス協会は創立10周年には協会員の文集『お元気ですか』の発刊によってその絆を深め,20周年には開館間もない倶利伽羅塾を貸し切って泊まりがけのイベントを行った。そのときには,全仏ミックスダブルス優勝の平木理化選手のコーチを務める田村伸也プロ(ブリヂストンスポーツ)をお呼びしての講演会を開いた。そして30周年には日本人初のウインブルドンダブルス優勝を果たした吉田和子さん(旧姓沢松)ご夫妻,かつて国内で無敵を誇り現在では日本テニス協会専務理事を務める福井烈選手にお越しいただき,ここ津幡町のシグナスにおいて,おそらくは参加してくださった方の心に深く残るパーティを開催した。このパーティは,福井選手が「和子さんと一緒に参加できて光栄です」と語るほどに,画期的なものだった。
 そして迎えた40周年記念行事は,「斉藤貴史プロによるテニスエキジビション&テニス交流会」,「創立40周年記念式典」,「吉田宗弘・和子夫妻による講演会」,そして,翌19日には「第28回You遊オープン」が開催される運びとなっている。記念式典には,矢田津幡町長,塩谷体育協会会長,吉田石川県テニス協会理事長,さらにはご後援いただく吉田テニス研修センターの吉田宗弘・和子ご夫妻もご列席いただけることとなった,また,You遊オープンには,北陸三県からはもちろんのこと,府中市(東京都),柏市(千葉県)のチームもご参加いただくこととなった。

記念行事への道

 10年ごとに開いてきた記念行事は,理事を中心とした協会員全員の結束の証でもある。記念文集の作成には必要な原稿をお願いすることのほか,印刷や製本も多くの協会員の手をお借りした。20周年の頃は,You遊オープンの開催によって津幡町の活動が内外に知られてきた時期であった。ブリヂストンスポーツの田村伸也プロにお越しいただき,講演をお願いするというのも初めての試みである。スタッフは前年度に倶利伽羅塾に合宿して当日のプランを練った。30周年の記念行事はまさに画期的な行事となった。とにかく,当時,テニス選手として日本国内でもっとも名前の知られた福井選手に加え,吉田テニス研修センターの吉田宗弘氏と日本人初の女性プロテニスプレーヤーでありウインブルドン優勝の輝かしい実績を持つ吉田和子さんを同時にご招待してのパーティを開こうというのである。これを実現したのは,津幡町テニス協会会長である前田猛夫氏(現在はテニス協会顧問)の情熱であろう。協会員は会長の指揮の下に一丸となり,分刻みのスケジュールを見事にこなしたのであった。
 そして迎えた40周年記念行事は「三世代交流」というテーマを掲げ,それをアピールする方法を模索ために,これまでになく多くの理事会を開いてきた。理事はそれぞれ式典,講演会,広報などの部会に別れて検討を重ねた。そうして練り上げたアイデアの結晶が,斉藤貴史プロを招いてのエキシビションマッチ&テニス交流会であり,吉田ご夫妻をお招きしての講演会であった。

行事を成功に導いた協会員の協力

 40周年記念行事の様子は「斉藤貴史プロのエキシビション」,「40周年記念式典」,「吉田夫妻による記念講演会」のそれぞれのページでご覧いただける。これらすべての行事を成功に導いたのは,まさに協会員の結束の賜といえるだろう。
 しかし,まずはこの企画を支えてくれた大勢の皆様に感謝したい。忙しいスケジュールの合間を縫って山梨から駆けつけてくれた斉藤貴史プロ,金沢インドアのコーチを務める斉藤裕史選手,そして津幡町と金沢インドアから集まってくれたジュニア選手たち,その保護者の方々,さらには,貴史プロのエキジビションを観戦したい,その球に触れてみたいというテニス愛好者の方々に感謝したい。ジュニアたちのプロを見つめるキラキラした眼がなかったら,この企画はずっと寂しいものになったに違いないのである。
 式典と講演会では,来賓の方々,ご講演いただく吉田ご夫妻,そしてお集まりいただいた聴衆のみなさま。とくに,不自由を押して参加していただいた車いすテニスのみなさま。本当にありがとうございました。講演の記録をお読みいただければと思うが,講演は吉田理事長のテニスを普及しようという確固たる意志,吉田和子さんの温かい人柄が伝わるエピソードなど,感動的な素晴らしい内容であった。吉田夫妻には感謝してもしきれるものではない。そして会場にはあふれんばかりの方々にお集まりいただいた。この方々にも心から感謝をしたい。
 とはいえ,やはり協会員は大変だったのである。この行事の責任者である吉本会長,エキシビション担当の中山副会長,式典担当の中農理事長,あまり目立つことなく計画の実行を支え続けた田中副理事長,TTCと綿密な打ち合わせを繰り返して講演会の司会を担当した井原さん,遠くからのお客様をもてなしてくれた富田さんなど,会場の準備から後片付けまで,様々にご協力いただいた協会員のみなさんには「ありがとう。お疲れ様」と申し上げたい。