2018/10/31掲載
第14回つばたYOU遊エンジョイミックス
さあ, つばたエンジョイミックスがやってきました。いつもは梅雨の時期に開かれていましたが、雨に祟られることが当然多かったんです。それで町内の大会と入替する形にして今年から秋に移りました。去年は予備日も含めて雨で流れてしまったので、2年ぶりの開催です。今年は32ペアが参加してくれました。毎回のように参加してくださる方、初めて参加してくださる方、どちらも大歓迎です。
今日の「この人」は山本さん。8時過ぎに練習が始まる頃、ホウキとチリトリをもってコートの落ち葉を清掃してくれていました。試合を待つ間も、試合に備えての素振りやストレッチングなどに余念がありません。見習うべき態度だな、と改めて感心した次第です。
「見ていたんですね。ちょっと落ち葉が気になったもんだから。僕、用務員のおじさんじゃないよ、選手だよっていいながらやってました。年齢が高くなれば筋力も落ちるけど、家でも合間を見てちょっとしたトレーニングしてますよ。野球のバットをゆっくり振るのがちょうどいい感じです」と山本さんはいう。ペアの阿蘇さんは「どう考えたらいいか、どこを守ればいいかなどを丁寧に教えてくれるから、テニスをしていても楽しい」と賛辞を送った。
エンジョイミックスのシステム「プレイファースト!」
この大会のシステムはとても単純です。まず,参加希望者を4ペアからなるグループに分け、各グループに1つのコートを割り当てます。そして各グループで総当たりの試合を行ってグループごとに順位を争うというもの。だから、この大会としての優勝者はいなくて、グループごとに優勝から第4位まで順位がつくことになります。賞品は机に並べられていますが、それは優勝したペア、残念だったペア(第4位のペア)用です。第2位と第3位はお風呂の友達バブが当たります。この賞品は担当の者が工夫して選んでいるとのことです。
賞品は試合が終わったグループから順に選びます。お目当ての景品が欲しければ、自然にスピーディに試合を行うようになります。ゴルフでいうプレイファーストですね。もっとも、負けても最下位の賞品を欲しいという人がいるはずもなく、結局は頑張るしかない訳ですね。ははは。
で、今回一番早く優勝を決めたのは重村さんと朝倉さんのペアでした。ご覧ください、このあふれんばかりの笑顔!「富山から来ました。知らない方たちと試合をするのがとても新鮮です。試合もたくさんできますし、賞品もよく考えられていますね。津幡の大会はとても心がこもっていると思います。富山の大会って、そういうことをあんまり考えてくれない感じなんです」と喜びを隠しません。
一方、残念賞の一番乗りは阿部さんと豊田さんペア。一番人気のコシヒカリ「ひゃくまん穀」の新米をゲットしました。「トイヤテニスフェスタにも来ています。去年も申し込んだんですけどね。流れちゃって。この大会はとても楽しいですが、もう一つぐらいやりたかったなあ」と少し物足りない様子。他の試合が終わるまで待っていればコートが自由に使えますよ。
苦心のグループ分け
ところで、グループ分けはかなり慎重を期しているようです。基本的には参加申込み要項の「レベル別等に分けますので、過去の戦績、グレード等できるだけ詳しくお知らせください」に従って、実力の似たペアを同じ組に入れるように工夫しています。これはこの大会の担当理事が苦労するところです。強い人と戦いたいとか、年齢の高い人を集めてくれとか、いろいろな要望があるそうです。それでも、運不運はつきもの。各グループの優勝はラッキーもあったのでしょうね。
4-1から挽回されて、首の皮一枚で逃げ切ったのは、津幡の井原さんと協会長吉本さんのペア。すでに試合が終わっていた森田さんが「本当にプレッシャ―に弱いんだから」と井原さんを冷やかすと、どこからともなく「ペアにプレッシャーをかけられちゃったんじゃないの?」という声も聞こえてきました。
同じ組で残念賞となった木幡さんと近藤さんペアは「コテンパンにやられてしまいました。私たち弱いんですから、来年は考えてくださいね」。わかりました。担当の者に伝えておきますから、来年もぜひ来てくださいね。でも気分は優勝で!青い空の下、万歳!
太田さんと組んだ山崎さんは賞品を選ぶのに家族に電話していました。「とりあえずバブはいらないっていわれました」と熟考の末に椅子に決定でした。「景品が豪華ですね」って。でしょ!
「負けちゃったんだけど、写真では主役です」ということになったのは田中さんと最上さんペア。まあ、いいじゃありませんか。グループ撮影にご協力してくれたみなさんには、本当にありがとうございました。
他のみなさんも沢山ご紹介したいところですが、紙面の都合上、適宜割愛させていただきます。
「手放しでは喜べない優勝だなあ」
「いいじゃないの、楽しかったんだから」
「やっぱり毛布にしよう」
「てっきりトイレットペーパーしか残っていないと思ってたの」
のびのびとテニスを楽しめる大会
次の試合を待つ選手に聞いてみました。富山からおいで下さった早勢さんです。「一般の大会だとどうしても勝つことにこだわってしまいますが、この大会は楽しくのびのびとできるところがいいですね。ふだんは同じ仲間としかテニスできないですが、ここに来ればいろいろな人とテニスができますし、富山からでも1時間くらいで着けるので、遠いという印象もないです。トイヤテニスフェスタではメロンをもらったこともあるのですが、すごく嬉しかったです。You遊オープンには富山Aチームとして参加していました。津幡には斉藤プロのような誇れる人がいて羨ましいです。」と話してくれました。早勢さんのような方がいらっしゃると、津幡町テニス協会としてはとても嬉しいですよね。「テニスマガジンにも、ミックスは分担が大事だとかいてありました。僕はミスをすると腐ってしまって。」という早勢さんに、ペアの山田さんは「そういうときは私が頑張らなきゃ、って思います」と息のあったところを見せてくれました。
かほくエンゼルスから参加の西川さんは「こういう大会はいいですね。負けてすぐ帰るのは寂しいですから。でも、みんな強いですね」。ペアの宮川さんは「試合に出るのは初めて」だそうです。
津幡の事情
主催してる津幡町にも熱い戦いがあったんです。すでに2勝を挙げている中田さん・山川さんに挑むのは、富田さんご夫婦ペア。実力伯仲で同じ組に配属された日頃のライバル同士。まあ、勝敗は伏せておきましょう。これからもこの人たちの対戦は続きます。
今年は夫婦ペアが少なかったですが,親子で出場したペアもいました。村田さん親子です。娘さんが中学生の時以来かなあというお父さんに「私が厳しいからね」とは確かに手厳しい。でも、とても仲のよい親子。「同情で出場したんじゃないよ。今日は怒っとらんでしょ。」話を聞いていると親子漫才みたいでしたよ。
ジュニア選手の保護者の方も協会に入ってくださる方が増えてきました。昨年秋頃から試合に出始めて、今回初勝利を目指すのは上田さんご夫妻。最近はめっきり強くなったという評判通り、念願の勝利を挙げました。さらに優勝した舟橋さん・本吉さんペアにも5−6と肉薄。あわや同点優勝もという熱戦を演じました。開会式でも真剣な表情でした。いやあ、いい顔してますねえ。
舟橋さん・本吉さんたちは1ペアの棄権がでたために急遽出場が決まった即席ペアです。優勝できてよかったね。舟橋さんは自分でご飯が作れる鍋を獲得です。
津幡町ベストスリーの男子選手は?
いつもペアが決まっている方は楽しいのかな。それとも、選ぶ楽しみがないのでしょうか。そして、女性にとってのよいペアの条件とは?ここはまじめにかかせていただきますね。
その1.女性のミスに優しいこと
その2.自分のミスに腐らないこと
その3.どんなときでも一生懸命プレイすること
でどうでしょうか。僕の場合、その2とその3を満たしていないということで三行半をもらっちゃいました(泣)。
そして、我が津幡を眺めるとどうなるでしょうね。ここは独断をお許し頂きたい。第1位と2位は、ズバリ、中農さんと三浦さん。
いかがですか。誰か文句ある人いる?
ベストスリーとなれば最後の一枠は、もちろん「あなた」です。本当に自分かどうか、胸に手を当ててよく考えて、愛されるパートナーを目指しましょうね,お互いに。
戦い済んで,また,テニス
出場者は全員が3試合を行うわけですが、決勝トーナメントなどがないのでちょっと物足りないのでは、と心配になります。しかし、参加者へのインタービューではそういう声は少ないようでした。もう少し試合をしたいという人は、すべての試合が終わってからコートが開放されるので、心ゆくまでテニスを楽しむことができます。
リーグ戦終了後の自由対戦コートも全て埋まっているところを見ると、いやぁ、本当に好きなんだなぁ、と思いますね。
来年も是非皆さんご参加ください。そしてエンジョイテニスをしましょう!