2019/01/23掲載
新春初夢テニス大会
■快晴の青空の下、画期的なイベント
津幡町テニス協会の１年の最初を飾るのは、新春初夢テニス。
雲一つない快晴の青空の下、体育館コートでの開催です（なんでやねん？）。新春初夢テニス大会は、ジュニアもシニアも関係なし、協会員全員で勝ち負けよりも純粋にテニスを楽しむ日です。今回はいわば津幡町テニス協会４０周年記念行事の最後のイベントとあって、事前告知や声掛けを行い、男子２９名/女子１５名という例年より多くの参加者を得て、控え室にした体育館の会議室は満員の状態です。
今年は、40周年記念としてとても画期的な大会となりました。斉藤ジュニアコーチが先頭になって夏の40周年イベントチームが企画した
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�� オレンジボール ダブルス
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が例年と異なる盛り上がりを見せたからです。
誰がいち早く種目の特性を理解するか、という興味と相まって、とても楽しい雰囲気を作り上げました。トリプルスは３対３で行うゲームですが、ネットプレイヤーの役割がダブルスとはひと味違います。色の名前はボールの反発力や大きさ(ジュニア用ボール)を表しますが、これに慣れていない大人の方が悪戦苦闘。「最後まであきらめるな！」は各チーム１０人が順番に打っていくチーム全員での総力戦ですが、失敗するごとにラケットが没収されていくので、他の人のラケットを使ったり、素早くラケットを渡す必要があり、混乱して大騒ぎ。控え室に戻ってくる人たちが、みんな笑顔であるところがこれまでの親睦大会と一味違うところでしょう。
■ジュニアの参加は我がテニス協会の誇り
今回は参加者全員にインタビューして記事を作る予定でしたが、参加人数が多かったことやメンバーがどんどん控え室からいなくなってしまうことにより、それが果たせませんでした。最初にそのことを謝っておきます。
今回のインタビューは、まず元気あふれる三人娘の前田星佳ちゃん、久保結希凪ちゃん、林彩乃ちゃん。思い出に残っている試合などを話してもらいました。
前田「RSK県大会での４がけ(Best4がかかっている試合)で、これまで負けたことのない選手に負けてしまったこと。気が抜けたとか油断した訳ではないんだけどな。なんかボールが入らんかった。」
林「全日本ジュニア北信越大会のダブルス１回戦、フルセットまで行ってあと１歩だったのに負けてしまって」
久保「全国選抜の準決勝という大事な試合でこれまで３回勝っていた相手に負けてしまったこと。でも、その秋の全日本ジュニアで同じ相手にリベンジできてとても嬉しかった」
話を聞いていると県とか北信越、全国とかいう言葉が出てきて、ちょっとビックリ。中学３年生の久保さんは、小学校６年生の時に親御さんの仕事の都合で一時離れていた津幡に戻ってきてから全国などに行けるようになったということです。今回のイベントでもチームリーダーを務め、とても楽しんでいる様子です。他の二人は中学１年生。やがて全国の舞台で相まみえる日も来ることでしょうね。
男子のジュニアたちは残念ながら話を聞くには落ち着きがなさ過ぎました。話を聞こうと思っても、すぐにどこかに行ってしまう。そんな年頃なのかなあ。おじさんやおばさんたちに混じって遊ぶ今回の企画はイマイチかと思ったら「とても面白いです。一番面白かったのはチビラケかなあ。」と言っていました。そういうことって、何となく津幡町テニス協会の健全さを表しているような気がしますね。結局、集まったのは女の子のまわりでした。これも至って健全、健全! おじいさんも少し羨ましかったりして。
■豚汁やコーヒーなど準備ご苦労様でした！
本日の飲み物や豚汁を担当してくれたおばさまたち。
体育館では料理はできないので、自宅から持ち寄ったものを温めるだけ。「どれだけ人数が集まるかわからなかったから、豚汁５０人分は用意したんだけど」というのは阿蘇陽子さんと富田小夜子さん。田辺雅美さんの家からたくさんの野菜を寄付して頂き、何とか予算内でクリアーしました。ありがとうございました。もちろん大好評！大会後にも少し残っていましたが、ジュニアたちが最後まで平らげてくれました。若いっていいなあ。
米田美香さんは転勤で鳥取からやってきてから７年ほど。「知り合いに紹介していただいて参加しました」とのこと。長野から移り住んだ田中涼子さんは、津幡在住歴１４年が経つ。最初は山川美樹さんがあちこちと連れて行ってくれたというが、「そのうち一人でも参加したりして、段々と活動の幅を広げていきました。当初は山川さんのペアの人と呼ばれていた時期もありましたが、最近は名前で呼んでくれるようになりました」という。その山川さんには、ちょっと言いたいことがありそう。「ナイターに行くと下手な人はなかなか練習に入るタイミングがつかめなかった」そうです。でも、段々といろいろな人に教えてもらえるようになったそうです。僕も山川さんを指導したことがあるという実力者たちの話も何人かから聞きましたよ。
この日も来週末に行われる室内ダブルスの準備に余念がない中山博文さん、杉本昌彌さん、三浦久和さん。室内ダブルスではずっと中心となって運営に携わっている。室内２面しかないというコートの関係で、申込みが多過ぎると断らなければならないし、少なければ寂しいし、苦労は絶えない。ドローを作るという仕事はシードを決めるのにまず県ランキング等を考慮しながら悩み、そして抽選を行った後にドロー表に選手氏名を入れる作業も馬鹿にならない。「今は申込みはすべてメールにしました」という中山さんは、これだけでも大分助かると言う。さらに、来年度に向けてはWEBエントリー可能なシステムを三浦さんが作っているという。中山さんと杉本さんはジュニアのコーチングでも重い役割を担う。今年は天候もよく日中に教室が開催出来る為、日曜日の夜の教室がなくて助かったという。大会申込みの件も含めて、いろいろな行事を継続していくためには、何らかの省力化が欠かせないことのようである。
写真撮影しようとしたら「この場合はこっちの方がいいやろ」とすかさず帽子を取ってくれた山本浩一さんは、さすがTPOを考えてくれているなあと感心した次第。藤田さんは「そうですね、どっちかというと、土日の練習回数は結婚前より増えたかもしれない」という。話していると以前より滑らかによく話すようになったような気がしました。「結婚したせいもあるけど、やっぱり仕事でいろいろと話す機会が増えたからかも」ということです。次の県体壮年の部には年齢的に出場の権利があるそうです。当然のことながら、年上の人は少しづつ衰えてくるでしょうし、年下からは次々と追いかけてくるし、今年は心機一転、頑張らなくちゃいけないでしょう。話していて、秘めた闘志を感じました。
■ビッグプレゼント
それは突然にやってきました。我らが斎藤貴史プロが西岡良仁プロや沼尻啓介プロと共に企画した地域活性化プロジェクトの写真が斎藤コーチからプレゼントとして提供されたのです。その裏にはなんと３人のサインが入っているではありませんか。賞品獲得のじゃんけん大会では、最後に４人が勝ち残りましたが、荒木さんが大人の優しさを見せてこれを辞退。ジュニア３名に素晴らしいプレゼントが中農理事長から手渡されました。
（※写真はポスターで，プレゼントされたものとは違います）
ちょうどこの日、西岡プロは全豪オープンの１回戦を突破しましたね。
■昔の話
40年史担当の富田三津雄さんと田中邦近さんは、年表を広げて空白を埋める作業に余念がありません。最初の数年間は創立者の現顧問の前田猛夫さんしかしらないことだらけ。中学校のコートを使わせて欲しいと依頼したが、軟式庭球のネットは使えないというので「ネットを買って練習し始めたのが昭和５２年でした」とか、創立まで苦労した前田さんの記憶は確か。さらに、ナイターを使うために津幡町軟式庭球協会に加盟した上で津幡ローンテニスクラブという部会で硬式テニスを続けたそうです。最初は前田さんの近所の方が中心だった硬式庭球も徐々に人数が増え、昭和５４年には独立して津幡町硬式庭球協会として初めての部会トーナメントを開催したそうです。そのとき、軟式庭球協会の岩井さんからは「その内、硬式庭球の方が盛んになりそう」という内容のご挨拶をいただいたとのこと。「テニス協会に改称したのは、河北郡テニス協会ができた昭和５５年か、石川県庭球協会がテニス協会に名称変更した５６年のどちらかだと思います」というところで時間切れ。また話を聞かせてくださいね。
なんといってもお昼ご飯は別格。テニスで活躍した人の胃袋に気持ちよく収まっていきます。午後は帰る人もいるので、とりあえず「ハイ、チーズ！」
■縁の下の力持ち
どんな大会にも、それを縁の下で支えてくれる方々がいます。料理についてはすでに述べましたが、いつもお金を扱うという神経を使う仕事をしてくれているのは会計係の水上悦子さん。昼食のお弁当の申込書とかまどやさんの領収書とを照らし合わせて、それを確認したりしています。もう何年もそれをしていただいて、まさに、この人がいないと大会はできません。
■ゆっくり話し合う時間もあったらいいのに
今回の企画はたくさんの人が集まり、いろいろな形のテニスをすることになりました。心がこもった準備もあり、心温まる企画になったように思います。最初に書いたように、控え室にみなさんが集まる時間が短かったので、みなさんに話を聞くのは難しかったです。でもそのことが逆に、普段はゆっくりと話し合う機会がないことについて、意見を交わすことができました。
年表を広げて、これまでの活動の広がりを振り返りながら、これからの協会のあり方をどうしていくか、50周年に向けてや次の世代にどうつないでいけるのか、真剣な議論がありました。この深い話は数人や理事会で少し話せば決められるような簡単な話ではありませんが、協会全体が納得するまで話し合うことが大切と思われました。みなさんが忙しいのは承知しておりますが、そうであったとしても、四十周年を機会に虚心坦懐に話し合い、これまでの協会のあり方を見直したり、これから進むべき道を考え直すことが必要なのかもしれません。
以上