2019/01/27掲載
第23回つばたYou遊室内ダブルス大会
第23回を迎えた室内ダブルス
前身のローンテニスクラブが軟式テニスの傍らで前田顧問を中心に6名で始まってから20年の歳月がたった平成8年度(1996年度)、津幡テニス協会は大きな盛り上がりをみせ、夢に満ちた多くの協会員により発展を迎えようとしていた。ジュニアテニス教室の開始、福井烈プロの招聘(プロクリニック開催)、そしてこのyou遊室内ダブルスの開始である。
近年は本大会の前に開催されている石川県室内選手権や今年もこの後に開催される金沢市室内選手権の前哨戦として、これまで多くの有力選手が集まってきた大会である。体育館のコートは2面しかなく、出場者数を制限している為、自分がエントリーされているかどうか,昔の選手たちは気になっていたことだろう。いまのようにネットを見ればわかるという時代ではなかったからだ。
(オープンクラス開会式)
やがてYou遊クラスとチャンピオンクラスの2つの大会に分け、冬にも関わらず活況を呈してきたが、近年のエントリー数減少により県外からのエントリーを受け入れるように変更(チャンピオンクラスの石川県ポイント対象からの脱退)、そして昨年からは土曜日と日曜日を逆にして土曜日にYou遊クラス、日曜日にオープンクラス(それまでのチャンピオンクラス)、そして今年は新たに60歳以上の男子シニアクラスを新設し、1日合計24組限定ながら様々なレベルの方々に集まって頂けるように津幡らしく何度も試行錯誤してきた大会である。
今年はYou遊クラスには男子14組と女子9組が参加。翌日のオープンクラスには7組、シニアクラスには11組がエントリーした。寒いので待ち時間が多くならないようにドロー発表と同時に女子の受付時間は12時と事前通知したり、温かい珈琲のサービスを行ったり、主催者の気配りが定着している。
本戦は6ゲーム先取、コンソレーションは今年の新たな試みとして3セットタイブレークで行った。3セットタイブレークとは7ポイントタイブレークを1セットと考えて3セットマッチを行うシステムだが、時間短縮のための苦肉の策である。かつてはエントリーが多いとコンソレーション無しという時代もあったが、なんとかしようと津幡らしいアイデアと参加選手の皆さんに思って頂けるとありがたい。この方式でも体育館は17時までしか使えないので、運営は時間との戦いになる。試合の進行を見守り、どちらかが5ゲーム取得した時点で待合室にいる選手を呼び出し、コート脇で待機してもらう。その役割を担うのは吉本会長。その向こうにはオープンクラスに出場する選手でもある荒木さん。
(試合の進行をチェックする吉本会長)
1試合千円の「試合費」の時代も
この大会に限ったことではないが、大会運営はいつも大変である。ダウンのコートを着込んで3人が並んでいると、なにやら三銃士といった趣である。
(受付はさながら三銃士?)
受付といえば、この大会が始まった当初は、勝ち上がって1試合するごとに千円の参加費を徴収する仕組みになっていた。早期敗退組は1名千円のエントリー代だけで済むが、勝ち上がって優勝するチームは1人あたり3千円ぐらいになっていたように思う。その代わりといっては何ですけど、結構いい賞品がでていましたね。すき焼き肉なんてこともあったかなあ。
(今年の賞品は豪華果物)
今年からシニアも参戦
近年はシニアテニスが盛況を呈していることを鑑みて、今年から始まったシニアクラス。残念ながらコートが2面しかない関係で男子ダブルスだけの大会となった。「体育館はまったく慣れていないし、球も見にくいので、いつも外でやっている人が参加すると辛いですね」という声も聞かれた。しかし、一般オープンクラスよりも多いエントリー数があり、来年度以降にも期待したい。
You遊クラス女子ダブルスは津幡町ジュニアが優勝
大会に勝敗があるのは宿命。今ではコーチとなりプロとなった斉藤裕史・貴史の兄弟ペアがまだ幼かった頃(中1と小5)、1回戦で県トップ選手ペアの第1シードに惜敗して泣きじゃくっていた姿が印象的だった。今年のYou遊クラスでは地元の津幡ジュニアから林彩乃さん・河野永莉さんのペアが優勝。前田星佳さん・北村梨乃さんペアはそのペアとの同門対決の準決勝にて敗れたが、ドロー運次第では1、2フィニッシュもあったかも。
オープンクラスは見応え十分。文字通り目にもとまらぬ早いサーブ、正面に来たボールを自在にコントロールするボレー、頭を抜かれたロブを背走して好返球するファイトなど。写真でもどうにも表現できなくて、ごめんなさい。最後はいつもの台詞で「若いっていいなあ,すごいなあ」。
今回の成績は次の通り。
You遊クラス
男子ダブルス 優勝 小林侑司・角井 城
準優勝 大西洋輔・谷井政樹
第3位 稲垣智博・割出貴士
第4位 鶴山秀二・佐藤孝洋
You遊クラス
女子ダブルス 優勝 林 彩乃・河野永莉
準優勝 平加千夏・帯刀久瑠美
第3位 前田星佳・北村梨乃
第4位 四辻奈津子・坂口明子
シニアクラス
男子ダブルス 優勝 辻田修司,直山秀人
準優勝 鶴越賢宏・山本浩一
第3位 菊池吉和・前田猛夫
第4位 松田行信・松下昭義
オープンクラス
男子ダブルス 優勝 小坂賢吾・大蔵圭祐
準優勝 越田晃司・三島裕太
第3位 永山翔也・岩田 悠
第4位 岡井拓馬・平加康祐
ビッグニュースです!
オープンクラスの入賞者の写真をご覧ください。右に写る二人は残念ながらコンソレ優勝の荒木・大西ペア。3位のペアが先に帰ってしまったので,こういう写真になった。ビッグニュースとは他でもない。大西さんがこの7月にも津幡に引っ越してくることが決まったそうだ。「僕のまわりに同じ世代があまりいない」と寂しそうだった荒木さんは大喜び。「今日はこんな素晴らしいニュースがあったから他のことはどうでもいい」と満面の笑み。津幡町テニス協会にとっても素晴らしいニュースとなった。
大会が終わって
大会が終わると床に貼ったラインテープをすぐに剥がす。体育館は通常は室内競技の場であり、テニスのラインは引いていないのである。テニスの大会の際には金曜日夜にテープ張りを練習後のジュニアも含めて総出で行い、そして終わると一斉に剥がす。また「体育館の料金よりテープの方が高い」くらいだそうで、これを綺麗に巻き取っておいて次のジュニアの室内大会に使うそうだ。そのジュニア練習は今日も18時から入っている。みなさんの大会運営への健闘に脱帽!
以上