2020/05/17掲載
協会41年目(2019年度/令和元年度)の県民体育大会
■協会40周年の頃の県体記録として
この執筆をしている現在は2020年ゴールデンウィークです。4月上旬から新型コロナウィルス影響により津幡町の運動施設も利用禁止が続いております。そのような中、40周年記念ページに協会にとって重要な県民体育大会の記事が抜けていることがずっと心の奥に引っかかっており(2018年は執筆者の都合により取材出来ずスキップ)、昨年2019/8/3と8/4に小松市にて猛暑日の中で行われた熱戦のメモをとっておいたので、それを写真を振り返りながら、書き起こそうと決心した次第です。今更の執筆ですが、40周年の頃はどんな県体で、どんなメンバーだったかなど、50周年、そしてその先の協会への記録になれば幸いです。しかし、昨年は記憶に残る、いや後々まで県体選手に語り継がれそうなエピソードもありましたよ。
【執筆中の協会HPトップ(これも記録)】
このような緊急事態は2度とありませんように！！（5/4に5/末まで緊急事態宣言延長）
■小松市末広テニスコート
この小松市末広のS14テニスコートは数年前(平成26年､27年)に全面リニューアルした新しいサーフェス。特に遅れて完成した��7〜14コートは人工芝がふかふかでサーブ前のルーティンでボールをついてもボールが手元に戻ってこないので調子が狂う狂う。壮年女子の斉藤選手はリズムが狂いながらも「私はこのルーティンは絶対に変えない」とぶつぶつと独り言を言いながら、ボールを強くコートに叩きつけてからサーブを打っていたとのことです。その田中･斉藤ペアは2Rにて足をつりながら、他の2ペアの勝敗が決まり6-6タイブレ途中での打切り、いわゆる「私たちは負けていない」という激闘だったことを今回唯一の壮年の部の試合の記録として残しましょう。打切りを狙って時間稼ぎをしていた訳では決してありません。
ところで、小松市のコート全面改修は人工芝のつなぎ目がめくれ始め(特にナイター設備のある��1〜5)、近年は部分補修等でなんとか使用継続している津幡としては実に羨ましい限り。津幡に県体開催が回ってくれば全面張り替えしてくれるかな〜。津幡町は町役場庁舎建て替え(2020年12月完成予定)と温水プールが優先とはわかっていますが、1998年に人工芝に張り替えてから20年以上が経過しているテニスコートも宜しくお願いします！！
■さて壮年は今年も…
斉藤選手ネタのついでに、まず今回も初日で終わった壮年から。毎年ベスト4が揃う2日目に進むことが出来ない壮年男女は小松市テニス協会にお誘い頂き、1ケ月前に練習試合に小松市まで遠征して気合充分に臨んだのですが、男女ともその小松市に２Ｒで対戦し、華々しく散ったのでした。その小松市は壮年女子は優勝、壮年男子は準優勝とホームコート開催にふさわしい素晴らしい成績。実は私たちとの練習試合は小松市が確実に2日目に進む為に津幡町を研究する作戦だったのか… いやいや実力通りです。小松市壮年の皆さん、万年2Rの津幡町ではありますが、今後も是非練習にお付合い頂ければ幸いです。
ということで筆者も壮年選手であり、成績も今回も奮わず、1Rも2Rも男女同時進行であったこともある為、壮年の写真は「一切無し」！一般のように2日目に残れば、記念撮影しますので、「次こそは2R突破」を誓い、みんな頑張りましょう。
ところで県体に壮年の部が出来たのが1部2部制廃止になった2005年だったかと記憶します(2部は町村対抗だったが、平成の大合併により町村の数が少なくなり全市町村が一同に競い合う形に変わると同時に45歳以上の壮年の部が新設され現在の形式に)。壮年の部が出来た初期の頃の女子2006年、男子2008年に第3位に入ったことがありますが、当時の選手はどんどん年老いていき、金沢市・小松市・白山市・加賀市など人口の多い都市にはなかなか勝てなくなってしまっています。しかし！津幡もこの十数年の間に新たに壮年に加わった選手も多いですから、引退した選手達に言い訳は出来ませんね！吉本キャプテン、中山キャプテン、自らの練習はもちろん、壮年メンバーを牽引して２日目に導くように宜しくお願いします！
■一般男子は波乱の中、３位入賞
波乱といってもテニスではなく…。それは県体前日、ふるさと選手として大学生の頃から約15年、社会人になっても毎年津幡に帰省してテニス人生を県体に捧げてくれる舟橋選手の金沢発糸魚川行へのラケットバック置き忘れ事件から幕をあけた！
大会当日になっても「あいの風とやま鉄道」からは見つかったとの情報なし。テニス愛好家以外は目もくれないとは思うが、「バックにはラケットやウェアなど総額10万円近い俺の資産が... オーマイガー！」と試合前に生気のない舟橋選手。シューズは急きょ大会前日夜に購入してくるという労力と出費。しかし、この1年間は続々現れる若い選手達に負けないようにテニスと合コンを繰り返して心身充実した状態で県体にかけてきたため、それぐらいで動じることはなく、おじさんのラケットを借りて「ぶっ飛ぶ〜」と言いながら、ベスト４に入って全くおかしくない選手を揃えていた野々市市に勝利し、今回も１日目を突破したのでした。
その２日目は今年は昨年シード落ちの雪辱をかけて国体選手レベルを擁した金沢市との準決勝には敗けてしまったものの、第１シード小松市を破って勝ちあがってきた能美市に勝利。一般男子は2016年から2018年まで3年連続4位(これも立派)から今年は一段あがり３位に。かつて一般選手だった壮年選手からするとあなたたちは偉い！
シード権を連続獲得していることも含めて、これらは近年ずっと一般男子メンバーを引っ張っている荒木キャプテンの力によるものでしょう。前任者の中山キャプテンが団体戦になると非常に熱いキャラクターであったのに対し、荒木キャプテンはとても優しく、みんなを落ち着かせる存在。尚、津幡テニス協会では”ラッキー”というニックネームで通り、you遊チーム対抗では荒木キャプテンチームは「ラッキー津幡」として１回目から11年連続で編成しています。そんな愛されキャラのラッキーなので、真夏に熱く溶けてしまいそうな舟橋選手をはじめとする個性豊かな一般男子の面々を毎年うまくまとめあげられるんだろうな〜と思う次第です。
【一般男子の試合前円陣】
【ひろ＆だい】
我らエース斎藤裕選手。思えば彼が津幡ジュニア最初のエース。貴史が石川県初のテニスYouTuber、いやプロテニス選手になったのは兄の力が大きいでしょう。そして今はKITでジュニアコーチとして奮闘。津幡の為に理解のあるクラブに感謝です。
【大西・泰晟】
奥様の出産が今日明日かもしれないというタイミングでのデビューだった大西選手。３決終了後は閉会式を待たずに病院直行しました。子育て世代にも優しい協会ですから、少し落ち着いたら子供の散歩がてらテニスにきてください。待っています。
そして津幡では知らない人はいない中農一家の末っ子”たいせい”選手。赤ちゃんの頃に面倒を見たおばさん・おじさんも沢山応援していましたよ。元気で明るいキャラクターとそのプレーは見ていてすがすがしい。
【野々山・荒木】
往年のマッケンローのような柔らかいタッチで応援団をうならせる野々山選手。息子さんは津幡ジュニアで頭角を現してきており、自由奔放な元気印ですが、父の冷静なプレーをミックスさせて近い将来県体選手として活躍してくれることでしょう。
それから2日目の写真にはおりませんが、1日目出場した本多選手。月曜日にテストが迫る中、シード権獲得に貢献してくれました。男子は30代が主力の中、これから上がってくる津幡ジュニア卒業生たちの良き兄貴分として一番の期待の星です。中学校では生徒会長として東北被災地に訪れたりしていましたね。そういうテニス以外でも模範となるべき青年でもあります。
【試合後の一般男子集合写真】
おっと、3位決定後の集合写真をみていて西尾さんを忘れておりました。1日目と2日目の準決勝まで出場して一通りの貢献はしてくれたのですが、足が痛いという(謎の)申告により3決リタイア。我が道をいく西尾さんなので３位決定の瞬間にはトイレか更衣室に行っており、この写真も一度６人で撮ったのですが、戻ってきたので慌てて皆が片付ける前に撮り直しをしました。だから西尾さんだけサンダル。そして、夜の一般男女祝勝パーティでは１次会でちょうど中締めをしようと「お手を拝借」と言おうとした瞬間にひょいと顔をだして場をしらけさせたので、代わりに一次会に参加していなかった西尾さんに中締めをやってもらうという珍事件も起こしてくれました。しかし、昔から県体になると思い出される話題を次々と提供して皆を意図せず笑わせてくれる愛すべき”天才”であります。う〜ん、結局西尾さんに行数をかけてしまった。でも削らないでおこう。話題をさらっていくのが西尾。フォーエバー西尾。
さて冒頭の舟橋選手のラケットバック。富山駅に無事届けられたと連絡があり、１日目終了後に、津幡から電車で往復して取りに行って、無事２日目は自分のラケットで悔いのない戦いが出来たのでした。
■一般女子は3連覇ならずも応援団に応える熱き戦いを展開
一般女子はかつて斎藤兄弟と共に津幡ジュニアを全国区に押し上げた玄田姉妹を中心に津幡ジュニア卒業生が集まり、今回は３連覇をかけた大会でありました。前回の２連覇の際には、金沢市相手に1勝１敗の後に今回は残念ながら都合がつかず不在だった北村選手と中川(茉)選手のペアが一進一退のしびれる熱戦の末に勝ち取ったものでした(この時の金沢市はベテランペアでしたが、若いペアが精神的に一歩も引かずにタイブレを戦い抜いたのは見事でありました)。今回も親方とメンバーから慕われる紗也果キャプテンと今年デビュー戦の河内選手のペアが準決勝にて小松市(優勝チーム)エースペアとのガチンコ勝負となり、猛暑の中、追いつ追われつの激戦。途中からキャプテンが熱中症気味になりながらタイブレまで気力を振り絞って頑張りましたが、惜しくも敗退。その後水分を充分にとり、少し体を冷やして体力を回復して望んだ野々市市との3位決定戦は完勝しました。
【準決勝の激闘後の様子】
この数年は紗也果キャプテンを筆頭に社会人から大学生まで非常にまとまりある女子チーム。試合前に男子同様に円陣を組むのですが、真剣な男子と比べて、女子はそのあとのハイタッチが明るいこと。さすが仁愛女子高校時代に選抜全国制覇時のキャプテンを務めていた紗也果選手です。みんなを本当に盛り立てくれるし、応援団のおばさま・おじさま方への礼儀正しさも抜群です。社会人3年目となる次回は体調整えてまた優勝を奪還しに帰ってきてください。女子チームは親方のあなたが一番の頼りです。
【試合前の円陣後のハイタッチ(女子はとにかく明るい)】
【さやか＆しほ】
河内選手は今年がデビュー戦。大学生となり地元に戻り、今では笑顔が素敵なお姉さんコーチとしてジュニア選手を支えています。中学卒業後3年でコーチとしてジュニアに戻り、次の世代を育てる。この循環が続くことが津幡にとって大きな財産です。
【かなん＆えり】
玄田(夏)選手と河野選手。10年前の北信越中学生チャンピオンペアの復活です(2010年,11年連覇)。2人とも今は社会人になり、普段は殆どテニスをしていないようですが、全く問題ありませんでした。玄田選手は中学卒業後は怪我により長い間テニスから離れていた時期もあります。そう考えると毎週末に練習しても上達しない身からするとジュニア時代に毎日基礎練習を反復して身につけた体の使い方は一生もんだな〜と思う次第です。ベテランはいわゆる地味練は嫌いだもんね。やっても30分でギブアップです。
【ゆうり＆まゆ】
村田選手は玄田姉妹や河野選手よりひと世代前の津幡ジュニアが創成期から盛り上がっていく時代の卒業生。今回一番のお姉さんでしたが、まだ20代。県体メンバーが20代以下だけで構成される日がくるとは感無量です。そうですよね前田顧問。
中川選手は高校生の頃も何度も津幡ジュニアや津幡の各大会にも参加してもらっており、ジュニア卒業してからずっと協会を大切にしてくれるとても素晴らしい若者です(オジサン的意見)。この3年連続出場したのも紗也果キャプテンと2人だけです。
【試合後の一般女子集合写真】
一般女子監督の前田ママ、そしてサポートメンバーの中村さんと亀田さんも一緒に。蛍光イエローのYOU遊シャツがまぶしい。
■最後に津幡町テニス協会と県民体育大会
参加開始は津幡町テニス協会と名乗る前年の1980年。２部(町村の部)の公開競技として硬式テニスが追加され、協会より町選手団を派遣しました。その翌年1981年には町営テニスコート(最初はアンツーカー)が完成して、硬式庭球協会からテニス協会に名称を変更、そして石川県テニス協会に加盟。そして1982年には現協会長の吉本さんが参戦して女子が幻の初優勝。なぜ幻かというと優勝したのに試合終了時間が報告期限の15時を過ぎてしまい、総合成績にカウントされなかったからであり、当時の創成期メンバーでは今でも語り草となっています。翌1983年からは女子3連覇して津幡町の総合成績に大変貢献しており、以降、県民体育大会は協会にとって春先から協会内の選手選考をめぐり、練習の熱気をあげる重要な大会であります。
近年は引退したベテラン選手が多くなり、また前述の小学生、中には赤ちゃんの時から見てきたジュニア卒業生選手が出場していることもあり、選手以外のサポート・応援メンバーが多く集まって選手のケアを行い大声援をあげる、手前味噌ですが近隣では有数の団結力を誇る協会ではないでしょうか。
【大応援団(応援の半分以上は津幡)】
過去には手首の怪我によりリハビリ中だった斉藤貴史プロが応援にかけつけたこともありました。
■締めといえば、やはり「県体そーめん」だ
津幡の県体といえば、本当の最後はやはりこれ。2日目に勝ち残ったメンバーだけに与えられる特権。41年前の協会発足メンバーの1人の水上さんが毎年差し入れしてくれる「そーめん」です。冷たいそーめんは本当に暑さと激戦の疲れを癒やしてくれます。といっても初日敗退が多い筆者は数えるぐらいしか頂けておりませんが…。そして、いつからか、協会内ではこれを「県体そーめん」と呼ぶようになっています。水上さんの差し入れでなければ、この名では呼べません。水上さん、毎年ありがとうございます！これからも宜しくお願いします！
県体結果・・・リンク先：小松市テニス協会